子供の頃、絵本を開くと広い草原に三角屋根の家々が並び、遠くに緑の森や山が見える風景がありました。そんな絵本の世界が大好きで、1日中眺めて幸せな気分になる、かわいい時期が私にもありました。
月日は流れ、時代も昭和・平成・令和と変わり、慌ただしい生活の中で絵本の世界など頭の片隅にもありませんでした。そんな私の目の前に『絵本の世界』が広がったのです。
そこは北海道・旭川にある『スプウン谷のザワザワ村』
広い草原の中に5棟の三角屋根のコテージが並び外壁はバタートースト色で、夕日を受けて輝いていました。遠くに木々が見え、そのまた遠くには雪をかぶった十勝岳が見え、まさに子供の頃に見た『絵本の世界』です。
コテージの中も山小屋を思い出させる作りになっており、階段上がってすぐのサンルームにハンモックがあり、ベッドルームは屋根裏部屋の雰囲気たっぷり。
風呂場も広く素敵なデザインで、何より驚いたのは、人生初の『猫足・バスタブ』まるで、ジブリの世界です。窓から見える風景はどこまでも続く広大な大自然のパノラマ。
日常を忘れ、何もかもリセットして、ゆっくり流れるこの世界の時間に身をゆだねました。
誰の心にも『絵本の世界』はあります。ゆっくり目を閉じて、『心の絵本』を開いてみてはいかがでしょうか。
外来・手術室 副主任 赤池香織