新型コロナウィルスの感染防止のため、4月16日に全都道府県に緊急事態宣言が出されました。この宣言を重く受け止め、自らの行動に自覚を促す意味から投稿してみました。
コロナウィルスの感染経路は、感染者からの咳やくしゃみに含まれるウィルスを吸い込むことによる飛沫感染と、ウィルスの付着した物に触れることによる接触感染の2つと考えられています。そこで、感染の原因となる、換気の悪い密閉空間(密閉)、多数の人が集まる密集場所(密集)、間近で会話する密接場面(密接)は可能な限り避けなければなりません。今、私たちには、不要不急の外出を避け、人との接触を避け、そして日常的な予防を率先して行うことが求められているのです。
生活を維持していく以上、食料品、生活必需品を買いに行く必要があります。持病のある人は病院を受診しなければなりません。テレワークが不可能な人は会社に出勤しなければなりません。健康維持のために運動も必要です。そのような場合は人との接触を極力避けるような行動をとることが大事です。
スーパーに買い出しに行くときは、混雑する時間を避け、レジに並ぶときは間隔を空ける。病院を受診するときは患者の少ない時間を選び、発熱している人はあらかじめ電話で相談する。公共機関を利用して出勤している人は、可能であれば通勤時間を変更するか、交通手段を変更する。運動する際には、近くに人のいない場所を選び、ジョギングするときは前後の人と間隔を空けるなどの対応が必要ではないでしょうか。
日常的な予防としては、マスクの着用、外出から帰った時は手洗い・うがいの実施、出先では咳エチケットの励行などがあげられます。
新型コロナウィルスの感染防止は、私たち全員が、これらの基本的な対応を理解することから始まります。そして、新型コロナウィルスのアウトブレイクの現状をしっかりと見据え、不必要な外出を控え、人との接触を避ける行動をとらなければなりません。緊急事態宣言の意図を個人個人が自覚するならば、必ずこの危機は乗り越えられると思います。
新型コロナウィルスが早く終息し、緊急事態宣言が解除され、平穏な日常が戻ることを願っています。
薬剤科 科長 寺師