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「お茶漬け」を味わう

「おやじ、お昼、お茶漬けを食べにいかないか」と息子が誘ってきた。
「えっ、お茶漬け?」と思いながらも「いいぞ、どこの店だ?」と尋ねると、「南さつま市にあるお店」とのことであった。

その日は台風14号の影響で1日中雨。時折、激しい雨の降る日であった。
11時前に息子、妻、私の3人で皇徳寺を出発した。同じ屋根の下に住んでいながら、日頃息子との会話は少ない方であったが、狭い車の中、久しぶり3人でのドライブに話が弾んだ。

1時間ほどで南さつま市頴娃町にある“だしとお茶のお店”「潮や」に到着した。「潮や」のある場所は、藩政時代、港町として栄えた地区で、現在は古民家再生の活動拠点となっており、石垣地区の商店街の一角に位置している。

お店の建物は、もともと塩の問屋だった築100年の古民家を改修したもので、今年の4月にオープンした。外観は木の枠組みで囲まれた和風の造りとなっており、暖簾をくぐると広々としたお洒落な空間が迎えてくれる。天井を見上げると太い梁が見え、歴史を感じさせる。机も椅子もすべて手作りで、机の間隔が広く配置されており、もちろんコロナ対策も十分にとられている。

潮や

潮や店内

受付でメニューを見て注文する。
お茶漬けは、鯛のお茶漬け、だしに漬け込んだトマトのお茶漬け、豚のしゃぶしゃぶ茶漬けの3種類。メニューは季節によって変わる。お茶漬けは昼のみ20食限定となっているため、すぐに完売する。

お茶は、ほうじ茶、緑茶、抹茶、煎茶モヒート、抹茶ラテなど豊富に揃っており、ティーバリスタさんが1杯ずつ丁寧に点ててくれる。

私は鯛のお茶漬けとほうじ茶を注文した。店内はお茶の馥郁(ふくいく)たる香りで満たされており、待っている間も楽しみで心が躍る。席に着き暫くすると注文したお茶漬けとほうじ茶が運ばれてきた。お茶漬けには薬味と漬物が添えられている。薬味は、味付けした茸、わさび、ショウガの3種で、鯛は甘く下味のついた炙りになっている。

早速、鯛や海苔などがのったご飯に、だし汁をたっぷりと注ぎ、レンゲで一口食べてみる。口のなかに鯛の甘さとだし汁の香り豊かな味のハーモニーが染み渡り、なんともいえない優しい美味しさを醸し出してくれる。わさびを溶いて入れるとまた違った味が楽しめる。

ほうじ茶は注文が入ってから点ててくれることもあり、スッキリしていながらも旨みが出てくるような味で、日頃飲んでいるお茶と異なり奥深さを感じさせる。

お茶漬け

食事はコロナ禍で会話せずに食べたこともあり、あまりの美味しさに5分とかからず完食した。古民家のお洒落な空間で、美味しいお茶漬けとお茶を心ゆくまで満喫した昼食であった。

雨の中、誘ってくれた息子に感謝したい。

薬剤科 科長 寺師

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