透析看護というと、皆さんどのようなイメージをお持ちでしょうか。
内服薬が多くて大変そう、透析回路の組み立てが不安等の理由でハードルが高いと感じる方もいらっしゃると思います。私も不安を感じながら入職しましたが、いつの間にか9年目を迎えようとしています。
透析看護は、全身状態を把握し安全な体外循環を行うための観察や機器の管理、穿刺、創傷・フットケア、地域の関連施設・家族との連携など幅広い業務です。
透析は週3回の治療が一生続くので外来透析といっても患者様との距離感に戸惑いを感じる事や、穿刺が難しい時があります。テープの種類・貼り方一つ個別的なケアも多いです。これは、長い透析歴の中で患者様が精一杯工夫しながら対応されてきたケア方法であることを学びました。透析看護は奥が深く、知識・技術・人生経験の足りなさを感じる毎日です。
また、年齢を重ねるにつれて仕事を辞める、家族を失う、介護をするなど生活背景が変化していき、不安やストレス、悲嘆を感じながら透析生活を送っていらっしゃることも慢性期看護ならではの気付きでした。つらい気持ちでも、なんとか前を向いていこうとされ楽しみを見つけ他の患者様やスタッフとのコミュニケーションを努めておられる前向きな姿を見て、私は尊敬の念を感じずにはいられません。
そんな患者様からの「ありがとう」や「大変でしょ、頑張ってね」という言葉にどれだけ励まされることか。
上山病院の2階透析室は、一昨年から計6名の入職がありました。
現在各々成長し、リーダー業務を担い、準夜勤務にも対応するなど、少しずつプリセプターを離れ、自立に向かっています。
透析看護の奥深さや楽しさを一緒に体験してくださる仲間が更に増えてくれることを期待しています。また、今後も新スタッフが不安なく安全に業務を遂行し、生き生きと働けるよう、皆で支えていきたいと思います。
偶然このブログを読まれた方、次の働き場所を探している方、一緒に働きましょう。
新スタッフの皆、頑張っています!
上山病院 透析室 副主任
看護師 鬼塚