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念ずれば花ひらく

2016.07.05 10:34

「にんげんだもの」の相田みつをさんと同じく仏教詩人であられる

「念ずれば花ひらく」の坂村真民さんの言葉の幾つかを、ご紹介させていただきます。

 

花は一瞬にして咲くのではない

大地から芽から出て

葉をつくり

葉を繁らせ 成長して

つぼみをつくり

花を咲かせ

実をつくっていく

花は一瞬にして

咲くのではない

花は一筋に咲くのだ

 

1年366日の言葉としてまとめられた詩と文章が綴られた「坂村真民一日一言」にも、苦労に苦労を重ねた挙句達したその人独自の世界が本物ではなかろうかと思うと書かれており、一瞬にして変わったものは、また一瞬にして変化すると締めくくっておられます。


ちなみに今日は「生き方」とあり、尊いのはその人の思想ではなくその人の生き方であると書かれており、絶えず天に向かって伸びようとしている張り詰めた姿の木に感動するとあります。

道端に咲く草花がアスファルトの隙間から懸命に生きる姿に励まされ過ごしてきた私にとって、坂村真民さんの言葉は気持ちよく心に入り込んできます。


「鈍物鈍才」である私は、タンポポのように力強く根を張って天に向かって、一筋に咲くための今を大切に生きていきたいと思います。そして、一筋に咲くための今があることに感謝したいと思います。


 

          うえやま腎クリニック 医事課主任 石窪