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お盆に思うこと

2017.08.21 16:42

今年もお盆がやってきました。初盆を迎えられた方には悲しくもあり、また寂しさも感じられる日々であった事でしょう。遺影にふっと目をやると、まだそこにいるのではないかと思われた方もおられたのではないでしょうか。

 

 私も社会人になってから長年身元保証人をお願いしていた方が亡くなり、霧島市のご自宅に伺いました。奥様たちと話する中で、今朝見たこともないような綺麗な色のバッタが現れたとの事でした。お花の中に入り込んで出てこないが、化身として現れたのではないだろうか、と言われておりました。長年連れ添ってきた方が急にいなくなるというのは、なかなか理解することができません。私自身も父や母が亡くなった時に、心の中に大きな穴がぽっかり空いたような気持になったことが思い出されました。帰り際、奥様の見送っていただく姿の寂しさに深々と頭を下げ、今一度故人に感謝の気持ちを抱いたことでした。

 

また一方では、故郷に帰ってくる楽しみを待ち遠しくしている遠方の家族がいます。一年に一回、子供たちのいる家族は夏休みということもあり、懐かしい顔が見えたり、新しく結婚した夫婦にとっては新しい家族が増えたりと、年々賑やかになっていきます。私の家にも、熊本から次男ファミリー、市内の長女ファミリーが合流して、夜遅くまで子供時代の想い出話をしていました。孫たちは、かくれんぼやゲームなどで従兄弟同士の交流や、兄弟喧嘩も起きたりして、それはもう大変賑やかな一夜でありました。

今年はそれぞれの実家の庭の剪定作業や、お墓の掃除を隅々まで行ってきました。義兄たちの不幸や帰ってこない親戚もあり、皆さんの代わりに誰かがしなければならないと思い奮い立ってやりましたが、さすがに暑くて後からぐったりすることでした。

 

また、戦後72年が経ち、現在の日本は幸せな時代になってきているのだと感じますが、かたや隣国ではミサイルを発射するとか、物騒な話もあります。これからの日本にとって、世界の人たちと仲良く過ごしていくことが若者、子供たちには必要とされる時代であろうと思います。英語の習得はもちろん、海外青年協力隊の活動などもあり、世界へ飛び出すチャンスは大いにあります。「ボーイズ・ビー・アンビシャス、少年よ大志を抱け」という言葉がありますが、地位や名声、お金や利己心を見出すのではなく、素直な気持ちで大きな志を持ち、人間との関わり合いを大切にすることで、自身を育んでいくことであると思います。

 

まさしく、来年は明治維新150周年の記念すべき年にあたります。近代国家成立の原動力となった薩摩藩は、近代日本の幕開けに大きな役割を果たしました。その進取の精神を我々子孫の鹿児島県人は引き継ぎ、大きく羽ばたいていけたらと思います。

 

高齢者福祉複合施設「光陽」も、4つの部門を持ち今年1月に開設いたしましたが、よちよち歩きから一人前に成長して行かなければなりません。今後も、皆様方からのご指導、ご鞭撻をいただきながら日々の基礎固めを進めてまいります。

今後も宜しくお願いします。

 

                高齢者福祉複合施設「光陽」 施設長 M田 望