先日、日本を代表するトランペット奏者である数原晋さんがご逝去されました。
数原さんの名前を聞いて『ピン!』とくる方は少ないと思いますが、
〇金曜ロードショーのオープニングテーマ(1985年〜1993年)
「フライデーナイトファンタジー」
〇必殺仕事人シリーズのテーマ
〇はぐれ刑事純情派のオープニングテーマ
〇天空の城ラピュタ ハトと少年のテーマ
(お時間ある方はYouTubeにて検索を)
のメロディーは、どなたも記憶にあるのではないかと思います。
これらの曲でトランペットを演奏されたのが、数原晋さんでした。
私は小学6年からトランペットを吹いていますが、この曲を誰が吹いているかなども知らずに、中学高校時代にはこの『日本のトランペットのお手本』の音色を目指していました。
(数原さんの存在を知ったのは、大学に入ってからだったと記憶しています)
社会人になってからも毎週のように練習をし、多い時は毎月演奏会がありましたが、昨年1年間は感染防止のためにすべての演奏会が中止となり、ほとんど練習もできずに過ごしました。
また、昨年は原因不明の体調不良がありましたが、今年に入りトランペットの練習を再開してから徐々に解消されつつあり、「練習をしなかったのが原因かな?」と感じています。
(練習再開にあたっては、感染防止対策のため写真のオゾン発生器を会社から購入し、練習会場に持ち込んでいます)
何十年も習慣的に続けてきたものが急になくなると、心身のバランスや体調にも良くない影響があることを、身をもって知ることができました。やはり、生活習慣、リズムは大事ですね。
皆さんも半ばうんざりされていると思いますが、コロナ禍の話題は避けて通れないと思います。
残念ながら、世界中でたくさんの尊い命が失われてしまいました。
世界中が悲しみに包まれた一年であり、それが今も続いています。
『心臓は生きるために必要だけど、そこに命があるわけじゃない。これから一番、大切なことを言います。命とは、人間が持っている時間のことです。これからは自分のためだけでなく、他のだれかのために時間を使ってください』
聖路加国際病院名誉院長 日野原重明先生が、生前子供たちに話をされていた言葉を思い出しました。
命のこと、自分の生き方や時間の使い方について、これほどまでに長い期間考えさせられたことは、これまで経験したことがありませんでした。
仕事、音楽、そして家族や自分の周りにいて下さる大切な人たちのこと。
私が大事にしているこれらについての考えが、この一年でだいぶ変わりました。
はっきりと言えるのは、すべてに対する感謝が「これまでの数万倍」になったという実感があるということです。
これからは、今の自分が何を大切にして、何に自分の時間=命を使っていくかを真剣に考えながら、日々楽しく、前向きに、明るく過ごしていきたいと感じています。
株式会社ユーエスケイ企画 管理部 部長 梅森