今年読んだ本の中で面白かった本を紹介します。
中野剛志さんの『奇跡の経済教室』です。
世界中の国々が経済成長しているのにダントツで低成長な国ニッポンのなぜ?が分かる本です。
経済成長できない理由は人口減少でしょうか?国が抱える借金のせいでしょうか?もうかっている会社が給料を上げないせいでしょうか?いずれも違います。
根本的なことが間違っているからです。
この本を読むとマスメディアに批判されている米国のトランプ大統領が行っている経済政策は、実は正しいことも理解できます。
ただ、日銀が行っている異次元の量的緩和政策は、日本国債の半分を日銀が保有している形になります。
その国債保有比率は、他国の中央銀行と比較して異常な数字です。
本書ではこの政策は正しいことになりますが、この政策が正しかったのかは、後々の歴史で分かることになります。
内容は経済に詳しくなくても理解できるようになっていますので、日頃何で日本全体の給料が上がらないんだろう?経済成長が出来ないんだろう?と疑問に思っている方は是非読んでみてください。
臨床工学科 科長代理 情家