当院では2020年より腎臓リハビリテーション指導士の資格を有する理学療法士1名が訪問リハビリテーションをおこなっております。腎臓リハビリテーション指導士が行う訪問リハビリテーションでの7つ道具を紹介したいと思います。
一つ目は血圧計です。
血圧が高い方もいるため普段の値と差が無いか確認します。
二つ目はパルスオキシメーターです。
胸に水が溜まっている時は数値が下がることがあります。95%以上を維持しているかを確認します。
三つ目は角度計です。
関節の角度を図る際に使用します。リハビリテーションにて可動域拡大が図れているか定期的に評価します。
四つ目は聴診器です。
透析の針を指す血管(バスキュラーアクセス)の音に異常が無いかを確認します。「ピュー・ピュー」と高い音がした際は注意が必要です。
五つ目は、メジャーです。
足がむくみやすい方もいるため周径を図ります。
六つ目は、握力計です。
透析患者様は同年代の方と比較し筋力量が落ちやすい傾向にあるとの報告もあるため定期的に評価します。
七つ目は、腎臓リハビリテーションガイドラインです。
写真は掲載しておりませんが、医学的根拠に基づいたリハビリテーションが実施出来るよう参考にしています。
その他、様々な器具を患者様の状態に合わせて使用し個人に合わせたリハビリテーションとなるように心掛けております。
様々な器具を使用する事は大切ですが、一番は患者様の思いを確認する事だと思います。
患者様に寄り添いながらともに成長出来る理学療法士を目指し日々、精進していきます。
リハビリテーション科 主任
理学療法士 腎臓リハビリテーション指導士 前野